サビで繰り返される「季節が君だけを変える」というフレーズは、一見すると男女のすれ違いや別れを描いたラブソングのように聞こえます。しかし、解散という背景を知ることで、その言葉の奥に隠された二重の意味が鮮やかに浮かび上がってきます。
「季節」を時代の流れやシーンの熱狂とし、「君」を目の前にいる恋人だけでなく、急速に熱狂していくリスナーや、あるいは自分以外のメンバー、さらには自分自身に重ね合わせることもできます。変わっていく時代の中で、あえて変わらない美学を貫いて散っていくバンドの引き際。氷室京介が綴った言葉には、「馴れ合いで続けることはできない」というプロフェッショナルとしての決断が、叙情的な比喩の中に封じ込められているのです。