胃薬を飲んでも胃が痛いのはなぜ?放置厳禁な重病のサインと正しい対処法

胃薬を飲んでも胃が痛いのはなぜ?放置厳禁な重病のサインと正しい対処法

胃薬を飲んでも胃が痛いのはなぜ?放置厳禁な重病のサインと正しい対処法について見逃せない 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

胃薬を飲んでも痛みが一切引かない最大の生理学的トラップは、「痛んでいる場所が胃ではない」ケースです。内臓からの痛覚刺激は脊髄を通じて脳に伝達されますが、神経伝達ルートが近接しているため、脳が痛みの発生源を誤認する「関連痛(放散痛)」が発生します。

代表的な例が胆石症や急性膵炎の放散痛です。胆石が胆管に詰まる胆石発作では、右上腹部だけでなく心窩部(みぞおち)や背中、右肩甲骨の下部にかけて締め付けられるような激痛が放散します。天ぷらや焼肉など脂質の多い食事を摂った1〜2時間後に痛みが激化するのが際立った特徴です。

さらに危険度が高いのが急性膵炎です。過度のアルコール摂取や胆石が引き金となり、自身の膵酵素で膵臓自体を溶かしてしまう重篤な炎症です。「みぞおちから背中へアイスピックで突き刺されたような持続痛」が特徴で、前屈みになって背中を丸めると痛みがわずかに和らぎ、仰向けになると悪化する傾向があります。胃薬の服用で様子を見ている間に病状が急速に進行し、ショック状態に陥るリスクがあるため、背中への痛みの広がりを感じた段階で即座に専門医療機関へ向かわなければなりません。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。