器質的な異常が見当たらないにもかかわらず、日常的にお腹の張りやおならの不安に苛まれる場合、心理的ストレスが深く関与しているケースが目立ちます。
代表例が、緊張や集中時に無意識に唾液と一緒に大量の空気を飲み込んでしまう「呑気症(どんきしょう)」です。デスクワークで無意識に奥歯を噛み締め続ける「噛みしめ呑気症候群」も多く見られ、胃腸に大量の空気が送り込まれることで強い膨満感を引き起こします。
さらに深刻なのが、腸と脳の相互作用が乱れる「過敏性腸症候群(IBS)ガス型」です。「静かな会議室でおならが出たらどうしよう」という予期不安が自律神経を刺激し、腸の知覚過敏と異常収縮を誘発。その結果、わずかなガスでも激しい苦痛を感じたり、頻繁なガス排出を我慢できなくなったりします。この場合は、腸へのアプローチと並行して、心身の緊張を緩めるメンタルケアや生活リズムの調整が鍵を握ります。