100時間カレーの誕生は、創業者たちの「誰もが感動する最高峰の欧風カレーを手頃な価格で届けたい」という強い情熱から始まりました。家庭のカレーや一般的な外食チェーンのルーとは根本的に一線を画すため、ホテルレストラン仕込みのフレンチ技法をベースにした気の遠くなるような調理工程が組まれています。
その工程は大きく分けて「炒め・煮込み・調味・熟成」の4フェーズに分かれます。まず、大量のタマネギ、ニンジン、セロリ、トマト、リンゴ、バナナなどを飴色になるまで丸1日以上じっくり炒め上げ、素材の糖度と旨みを極限まで引き出します。そこに牛骨や牛スジから丁寧に抽出した出汁(フォン・ド・ヴォー)を注ぎ、20種類を超える厳選スパイスとともに長時間コトコトと煮込みます。
さらに、香味野菜の繊維が完全に溶け込んだルーを数日間低温でじっくり熟成。合計で「100時間以上」の工程を経ることで、角の取れたまろやかな甘みの奥から深いコクと重層的なスパイシーさが押し寄せる、唯一無二のテクスチャーが完成します。公式発表や調理現場の取材記録が示す通り、この手間暇を惜しまない姿勢こそが、神田カレーグランプリ優勝という金字塔を支えた原動力です。