日本の高断熱住宅市場を牽引する2大メーカー、YKK APとLIXIL(リクシル)。それぞれの主力シリーズにおける縦すべり出し窓のスペックと価格相場を客観的に比較します。
YKK APの主力樹脂窓「APW330 縦すべり出し窓」は、オール樹脂フレームによる圧倒的な断熱性能(熱貫流率1.37W/㎡・K前後)を誇ります。結露の抑制力において業界トップクラスの信頼を獲得しており、寒冷地から温暖地まで省エネ基準を大きくクリアする定番商品です。さらに、APW330のすべり出し機構は、全開時にガラス障子が中央寄りにスライドする「お掃除モード」を備えており、室内側から腕を回して外側のガラス面を安全に拭き掃除できる工夫が高く評価されています。
対するLIXILの「サーモスII-H / サーモスL / サーモスX(現TW)」シリーズは、アルミと樹脂のハイブリッド構造または高性能樹脂構造を採用。最大の特徴は、独自のフレームイン構造による「極限まで細いフレーム(スリムフレーム)」です。ガラス面積が広く取れるため、外観のデザイン性が極めて高く、洗練されたモダン建築に調和します。採光性にも優れており、スタイリッシュな空間づくりを重視する設計士から圧倒的な支持を集めています。
一般的な住宅用サイズ(幅365mm×高さ900mm:呼称03609サイズ、または幅600mm×高さ1100mm:呼称06011サイズ)におけるメーカー定価および工務店実勢価格の相場は以下の通りです。
標準的な複層ガラス(Low-E複層ガラス)仕様の場合、製品単体の実勢価格は1窓あたり約25,000円〜45,000円前後(取付工事費・網戸代別)が相場となります。トリプルガラス仕様や樹脂スペーサー仕様にグレードアップした場合は、1窓あたりプラス15,000円〜30,000円程度の増額となります。