「血糖値が下がる」と、体内ではエネルギー源であるブドウ糖を守るため、アドレナリンなどの自律神経系ホルモンが一気に分泌されます。この急激なホルモン変動によって引き起こされるのが、さまざまな低血糖の初期症状です。
代表的な兆候として、次のような身体反応が現れます。
・手の震えと冷や汗(指先が細かく震え、皮膚が冷たく湿る)
・急激な強い空腹感(居ても立ってもいられない飢餓感)
・動悸や脈の乱れ(胸がドキドキと激しく波打つ)
・不安感・イライラ(理由もなく焦燥感に駆られる)
・顔面蒼白・めまい(立ちくらみのようなふらつき)
これらのサインを「我慢すれば治まる」と見過ごしてはいけません。血糖低下がさらに進んで50mg/dLを下回ると、脳へのエネルギー供給が途絶え始め、集中力低下やろれつが回らない状態に陥ります。最悪のケースでは低血糖昏睡と意識障害を引き起こし、自力での回復が困難になるため、初期の違和感に気づいた段階での迅速な対応が命を守る分かれ目になります。