これほどの影響力を持つと、ネット上では「企業から高額な報酬を受け取って宣伝しているのではないか」「意図的に品薄を作って価格を吊り上げているのではないか」といった懐疑的な見方も一部で囁かれます。しかし、取材と動画の検証を進めると、いくつかの明確な誤解が存在することが分かります。
まず「案件によるステマ疑惑」についてですが、しーさー氏はPR案件動画を制作する際、動画内および概要欄でプロモーションであることを明示する法規制(ステマ規制)を厳格に遵守しています。さらに特筆すべきは、タイアップ案件であっても「このクリップは少し硬い」「手が小さい人には太軸が合わない可能性がある」といったデメリットを明確に視聴者に提示している点です。メーカー側の担当者からも「欠点まで踏み込んで検証してくれるからこそ、ユーザーからの信頼が厚い」と評価されています。
もう一つの盲点は、「高価な文房具を揃えれば勉強や仕事のパフォーマンスが劇的に上がる」という幻想です。高級シャーペンや木軸ペンは、定期的なメンテナンスを怠ると金属のくすみや木材の割れ(クラック)が発生するリスクを孕んでいます。道具への愛着がモチベーション向上に寄与するのは事実ですが、道具の収集そのものが自己目的化してしまう危険性については、ユーザー側も冷静に認識しておく必要があります。