現場ではどのようなトラブルや摩擦が起きているのでしょうか。当編集部が都内および近郊の主要な歩行者専用道路、通学路指定エリアで行った実態調査とユーザーの声から、リアルな現状が浮き彫りになってきました。
大手ネット掲示板やSNS、知恵袋に寄せられた体験談を精査すると、「駅前の商店街を自転車でゆっくり走っていただけなのに、路地から現れた警察官に青切符を切られて数千円の出費になった」「普段から使っている通勤ルートが実は特定禁止区間だった」といった悲痛な叫びが後を絶ちません。利用者の間には「歩行者にぶつかりそうにならなければ良い」「最徐行していればお目こぼしされる」という根深い甘えが存在することが分かります。
ここで知っておくべき極めて重要なルールが、歩行者専用道路 原付 押し歩き ルールです。原動機付自転車(原付バイク)や自動二輪車、さらには電動キックボードであっても、「エンジンやモーターの動力を切り、跨がらずに手で押して歩く」状態であれば、道路交通法上は「歩行者」として扱われます。そのため、歩行者専用道路であっても押して通行することは完全に適法です。
しかし現場では、危険なグレーゾーン行為が日常化しています。取材班が目撃した現場では、エンジンを切った状態で原付に跨がり、両足で地面を蹴りながら滑走するライダーが警察官に制止されていました。警察庁の解釈基準において「乗車状態での滑走」は押し歩きとはみなされず、車両運行と判断される可能性が極めて高いためです。ルールを正しく理解し、境界線を厳守しなければ現場でのトラブルは回避できません。