犬に噛まれたら放置は厳禁!狂犬病・感染症リスクと診療科の全知識

犬に噛まれたら放置は厳禁!狂犬病・感染症リスクと診療科の全知識

犬に噛まれたら放置は厳禁!狂犬病・感染症リスクと診療科の全知識を詳しくリサーチ! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。

犬に噛まれた直後、医療機関へ駆け込む前に行うべき初動が生死や予後を大きく左右します。厚生労働省や救急医学会の指針においても、何よりも最優先すべきアクションとして定められているのが傷口の流水洗浄です。

受傷直後の正しい応急処置の手順は以下の通りです。

1. 最低5分〜15分間、水道水の流水で洗い流す
石鹸やボディソープをしっかり泡立て、噛まれた部位を泡で包み込みながら、勢いのある水道水で徹底的に洗い流します。「痛むから」とためらわず、傷口を少し広げるようにして、奥に入り込んだ唾液や雑菌を物理的な水流の圧力で洗い出すことが決定打となります。

2. 消毒液(マキロンやヨードチンキなど)の使用は避ける
家庭用の強い消毒液を傷口に流し込むのは、現代の創傷治癒理論では推奨されていません。強い殺菌成分は、細菌だけでなく自己組織の再生細胞まで破壊してしまい、かえって感染防御機能を低下させ、傷の治りを遅らせる原因になります。生きた細胞を保護するためにも、清浄な水道水での大量洗浄が最も有効です。

3. 傷口を絆創膏やガーゼで密閉しない
出血があると絆創膏やキズパワーパッドなどのハイドロコロイド製剤で密閉したくなりますが、犬咬傷において密閉療法を行うのは極めて危険です。酸素を嫌う嫌気性菌が密閉空間で爆発的に増殖し、数時間で重篤な壊死性筋膜炎へ悪化する引き金になります。出血が続く場合は、清潔なタオルやガーゼを傷口に軽く当て、上から手で圧迫止血を行いながら、直ちに医療機関へ移動してください。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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