夢のような滞在に見える部屋釣りですが、現場特有のルールや自然環境を知らないまま訪れると、思わぬトラブルに直面します。ネット上の口コミで低評価をつけているユーザーの多くは、以下の盲点に足元をすくわれています。
最大の落とし穴は「撒きエサ(コマセ)の使用制限」です。アジなどを引き寄せるために冷凍オキアミのコマセを撒きたくなりますが、客室の壁やテラスのウッドデッキにエサや海水が飛散すると、強烈な腐敗臭を残すことになります。そのため、高級旅館を中心とする多くの施設では、生コマセの散布を固く禁じており、針に直接付けるワームや固形配合エサのみに限定されています。このルールを知らずに訪れ、「魚を寄せられなかった」と不満を漏らすケースが後を絶ちません。
さらに、潮汐(干満差)の影響を過小評価してはなりません。大潮の干潮時には、満潮時に3メートルあった水深が1メートル未満まで干上がり、海底の岩肌や泥が露出して釣り自体が不可能になる客室も存在します。公式ウェブサイトの「釣り可能」という表記だけでなく、当日の潮見表を確認し、夕マズメの時間帯が満潮前後の潮が動くタイミングと重なっているかを事前チェックすることが極めて重要です。