Q1:うつ病回復期の前兆として、日常生活で最も分かりやすいサインは何ですか?
A1:身の回りの感覚受容が戻ってくることが代表的です。「食べ物の味がしっかり感じられる」「お風呂に入るのがそれほど億劫でなくなる」「音楽やテレビを見ていて内容が頭に入ってくる」「外の風景を見て季節の移ろいに気づく」といった微小な感覚の復活が、脳疲労の回復を示す確かな前兆となります。
Q2:抗うつ薬は症状が消えたらすぐにやめても良いですか?減薬の目安は?
A2:絶対に自己判断でやめてはいけません。症状が消えても脳内の神経回路が安定するまでには時間を要します。一般的には症状が消失した「寛解状態」に達した後も、最低半年から1年間は同量の薬を飲み続ける「維持療法」が必要です。その後、主治医と相談しながら数ヶ月かけてゆっくりと段階的に減らしていくのが最も安全な減薬ルートです。
Q3:休職中に何もやる気が起きず、一日中横になっているのは甘えでしょうか?
A3:甘えではありません。それは急性期における「不可欠な治療行動」です。うつ病の初期に体が動かないのは、これ以上の消耗を防ぐために脳が強制シャットダウンを行っている状態です。骨折した患者にギプスをはめて安静を保たせるのと全く同じであり、横になって寝続けること自体が、その時期にできる唯一かつ最善の治療です。