骨盤の構造を理解する第一歩は、位置関係の整理です。上後腸骨棘の読み方は「じょうこうちょうこつきょく」と読み、英語の「Posterior Superior Iliac Spine」の頭文字をとって医療現場では一般にPSISと呼ばれます。
骨盤は左右の「腸骨」と中央の「仙骨」などが組み合わさって構成されていますが、腸骨の後ろ側で最も高く突出している部分が上後腸骨棘です。対して、骨盤の前側、ズボンのポケットの入り口あたりで触れる出っ張りは上前腸骨棘(ASIS:じょうぜんちょうこつきょく)と呼ばれます。
臨床において、この上前腸骨棘(ASIS)との違いを把握することは極めて大切です。ASISが前側の基準点であるのに対し、PSISは後ろ側の基準点となります。この前後の突起を結ぶ傾斜角度を測ることで、骨盤が前に倒れている(前傾)のか、後ろに倒れている(後傾)のかを客観的に評価するPSIS解剖学指標として機能しています。