「どんなに古くても、壊れていても40,000円で下取り!」というテレビ画面の強烈なアピール。この言葉に惹かれて電話をかけたものの、最終明細を見て首を傾げた経験を持つ人は少なくありません。ここにはジャパネットエアコン下取り値引きのからくりが存在します。
経済産業省の取引実態ガイドラインに抵触しないよう厳密に設計されているものの、実質的な構造は「下取りを前提とした二重価格の設定」に近いと言えます。もともとの本体販売基準価格が高めに設定されており、そこから下取り値引きを適用することで、ようやく「大手家電量販店の週末セール価格と同等、あるいは数千円安い水準」に着地する仕組みです。他社で10万円前後で売られているクラスのエアコンに「通常価格14万円、下取りで4万円引きの99,800円」と銘打たれているのが典型的な構図です。
さらに見落としてはならないのが、購入時に必ず付帯する諸費用の存在です。下取りを成立させるためには、古いエアコンを回収しなければなりません。そこで発生するのが以下の実費です。
- 家電リサイクル料金:990円〜2,000円前後(メーカーにより異なる・法定費用)
- 収集運搬料:ジャパネット規定で約1,650円〜2,200円
- 既設エアコンの取り外し工賃:キャンペーン適用外時は4,400円〜6,600円程度
下取り額がいくら大きく見えても、手元の納品書にはこれらの諸費用が合算されます。「値引き分がそのまま手元に残る」と錯覚していると、支払総額を見た段階でジャパネットのエアコン購入を後悔することになりかねません。