Q1:人間国宝になると歌舞伎座のチケット代金は高くなりますか?
A1:人間国宝が出演するからといって、その公演の席種料金(1等席、2等席など)が一律で特別に値上げされるわけではありません。基本料金は劇場の興行形態ごとに設定されています。ただし、人間国宝が座頭を務める名舞台はチケットの争奪戦が激しく、プラチナペーパー化しやすい傾向があります。
Q2:歌舞伎役者で人間国宝になれる人数に定員はありますか?
A2:法律上の絶対的な上限人数が厳格に固定されているわけではありませんが、重要無形文化財保持者全体(工芸技術と芸能を合わせた全体)で「概ね116名程度」という予算上の運用枠が文化庁により設けられています。そのため、歌舞伎の分野でも常に数名程度が各個認定の目安となっています。
Q3:人間国宝に選ばれた役者が「辞退」することは可能ですか?
A3:本人の同意なく認定されることはないため、文部科学省の内諾調査の段階で辞退することは制度上可能です。しかし、重要無形文化財の認定は個人の栄誉であると同時に、一門や歌舞伎界全体の名誉であり、公的な伝承責務を伴うため、打診を受けた名優が受諾するのが通例です。
Q4:「重要無形文化財保持者(各個認定)」と「伝統歌舞伎保存会(総合認定)」の違いは何ですか?
A4:一般に「人間国宝」と呼ばれるのは、個人の卓越した技芸を称えて指定される「各個認定」です。一方で、歌舞伎という芸能の伝統を高度に保持している集団全体を認定する「総合認定」があり、一般社団法人伝統歌舞伎保存会に所属する幹部・名題・名題下の多数の役者や演奏家がその保持団体を構成しています。