甲状腺の腫れ見分け方|太っただけ?病気のサインとセルフチェック

甲状腺の腫れ見分け方|太っただけ?病気のサインとセルフチェック

甲状腺の腫れ見分け方|太っただけ?病気のサインとセルフチェックに関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

甲状腺全体が腫れるびまん性とは異なり、甲状腺組織の一部に球状や楕円形のコブができる病態を「結節性甲状腺腫」と呼びます。健康診断の超音波(エコー)検査の普及により、症状のない小さな結節が偶然見つかるケースが急増しています。

結節性甲状腺腫の特徴として、触診では皮膚の下にビー玉やウズラの卵のようなコロコロとした境界明瞭なしこりとして触れる点が挙げられます。ここで読者が最も懸念するのが「これは悪性(甲状腺がん)なのか、それとも良性の腫瘍なのか」という点でしょう。

甲状腺腫瘍の良性悪性の見分け方において、専門医が診察室でチェックする重要な臨床徴候には以下の基準があります。

良性腫瘍(濾胞腺腫や腺腫様甲状腺腫など)の場合、指で触れると表面がなめらかで弾力があり、周囲の皮膚や筋肉と癒着していないため、指先で押すとわずかに逃げるような可動性があります。一方で、甲状腺乳頭がんをはじめとする悪性腫瘍では、組織が岩のようにゴツゴツと非常に硬く、周囲の気管や筋膜に浸潤していると指で押しても全く動かない「固定性」を示します。

さらに見逃してはならないのが、神経への影響です。甲状腺のすぐ裏側には、声帯を動かす「反回神経」が走っています。悪性腫瘍が神経を巻き込んで浸潤すると、風邪を引いていないのに声がしゃがれる(嗄声・させい)、水分を飲み込むときにむせるといった症状が引き起こされます。ただし、これらはあくまで臨床的な手がかりであり、確定診断には専門医療機関での超音波エコー検査および、細い針で細胞を採取して顕微鏡で調べる「穿刺吸引細胞診(FNAC)」が不可欠です。画像診断で疑わしい所見が認められた場合は、迷わず精密検査へ進む必要があります。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。