「ひどい」と評されるもうひとつの要因は、活動に見合わない経済的困窮です。総務省の財政措置拡充により報償費の上限は引き上げられたものの、現場の地域おこし協力隊の給料と生活実態は依然として厳しさに直面しています。
総務省が公表した調査データによると、全国の協力隊員のうち約15%前後が任期途中で退任しています。この数字は一見低く見えるかもしれませんが、約7人に1人が3年の満了を待たずにドロップアウトしている計算です。
調査報告書や退任者の証言で挙げられる地域おこし協力隊の途中退任の理由の上位は、常に「人間関係のトラブル」「受入自治体との方向性の不一致」「生活困窮」が独占しています。地方での生活コストは都会より安く済むと思われがちですが、実際には自家用車の購入・維持費、割高なプロパンガス代、冬場の暖房燃料費などが重くのしかかり、手取り16万円前後では貯蓄を削りながら生活する隊員が少なくありません。