薬効の高さが賞賛される一方で、SNSやQ&Aサイト、知恵袋などのネット上にはリアルな副作用報告も散見されます。現場の登録販売者や服用者の実感を分析すると、主に2つの症状が顕著に現れることが分かります。
ネットの反応で最も多く見られるのが、「口の猛烈な渇き(ドライマウス)」と「抗いがたい強い眠気」です。これはアネロンをはじめとする強力な酔い止めに含まれる抗コリン成分(スコポラミン等)が、唾液腺の分泌を抑制し、中枢神経系を鎮静させるために起こる生理現象です。
「沖釣りに持っていったら一度も船酔いせず釣りに集中できたが、帰りの車内では泥のように眠り続けてしまった」「移動中に読書や仕事をしようとしたが、頭に霞がかかったようになってキーボードが打てなかった」という声は少なくありません。海外旅行者が「神薬」と呼ぶ背景には、長距離フライトや夜行バスで「乗った瞬間に熟睡して目的地に着きたい」という思惑も一致している現実があります。
また、緑内障や前立腺肥大症を患っている方は、抗コリン作用によって眼圧が上昇したり排尿困難を招く恐れがあるため、市販の酔い止め薬を自己判断で服用することは禁忌とされています。高齢者が服用する際にも十分な注意が必要です。