「手術当日は思ったより腫れていなかったのに、2日目の朝に鏡を見たら別人のように顔が膨らんでいて泣きたくなった」という体験談は、脂肪吸引患者の手記や術後レビューで極めて頻繁に見られる告白です。生体の炎症反応において、細胞間隙への組織液の漏出が極大に達するのは術後48〜72時間前後です。これがまさに腫れのピークとなります。
特に頬の脂肪吸引や顎下の脂肪吸引を広範囲に行った場合、術後3日目までは「親知らずを一気に4本抜いたようなフェイスライン」になります。この腫れは、冷やすことで炎症を抑える「アイシング」が有効なのは術後48時間までです。それ以降は逆に血行を促進して組織液の吸収を促す必要があるため、冷やしすぎは回復を遅らせる要因になります。
一方、内出血は何日で消えるのかという疑問に対しては、皮膚の薄さや個人差があるものの、おおむね10日から14日で完全に消退します。カニューレ操作によって傷ついた微小毛細血管からの出血は、術後2〜4日目に赤紫色として皮膚表面に現れます。その後、ヘモグロビンの分解に伴い青紫色から緑色、そして黄色へと変色しながら重力に沿って顎下から首元、鎖骨へと降りていき、2週間を迎える頃には体内に自然吸収されます。首元に広がる黄色いアザに驚く患者は多いものの、これは治癒が順調に進んでいる決定的な証拠です。