机上の時刻表では読み取れない現場のリアルを炙り出すため、通勤・通学利用者の証言と現地での運行動向を検証しました。
最も混雑が極まるのは、平日朝7時台前半〜8時台前半に仙台市街地へ到着する上り便(石巻発)です。石巻駅前で半分ほどの座席が埋まり、途中の蛇田歩道橋やイオンモール石巻で満席近くなります。月曜日の朝や雨天時には、高速を降りた後の仙台東IC周辺、および卸町交差点から広瀬通に至る一般街路で深刻な交通集中が発生します。
「月曜の朝は、予定していた便より2本早いバスに乗らないと始業に間に合わない。仙台市内の広瀬通で全く車が動かなくなり、標準所要75分のところ、95分以上かかったことが何度もあります」(石巻市から仙台市内へ通う30代金融機関勤務者)
一方、下り便(仙台発・石巻行き)の夕方ラッシュは17時30分から19時30分にかけてピークを迎えます。仙台駅前のりば(青葉通沿い)には、退勤のビジネス客や専門学校生、大学生が長蛇の列を作ります。金曜日の夕方は特に混み合い、先頭集団に入れない場合、1台見送って次便の補助席に座らざるを得ないケースも散見されます。
「週末前の18時台は、並んでいる人数を数えて『あ、これは1本見送りだな』と察する。寒い冬場に吹きさらしのバス停で待つのは堪えるが、確実に座って眠れるから電車よりバスの列に並んでしまう」(仙台市内のIT企業に勤務する20代女性)
このように、現場のリアルな実態としては「朝は予期せぬ渋滞による遅延リスク」「夕方はのりばでの待ち列による見送りリスク」という、方向別の二重トラップが存在しています。