2026年現在、グローバルな視点やジェンダー観のアップデートが進む中で、『Santa Fe』への評価は新たなフェーズを迎えている。美術批評家や若年層のクリエイターたちの間では、単なる昭和・平成のレトロカルチャーとしてではなく、セルフエクスプレッションの先駆けとして再検証が行われている。
海外のアートコレクターや写真愛好家の間でも、本作のオリジナルヴィンテージ版は高い価値をつけて取引されている。デジタルツールによる修復や修正が当たり前となった現代だからこそ、アナログフィルムが捉えた光の粒子、そして補正のない生の身体が放つ圧倒的なオーラに魅了される人が後を絶たない。篠山紀信が切り取った表現の真実は、SNS全盛の今、かえって新鮮な驚きをもって受け止められている。