ヒロアカのカップリング議論において、長年ファンの熱狂を集めてきたのが「デク茶(出久×お茶子)」と「勝茶」の対比です。
デク茶は、物語の第1話から丁寧に積み重ねられてきた王道のボーイ・ミーツ・ガールであり、お茶子がデクに抱いた憧れと恋心は作中でも明確なモノローグとして描かれてきました。トガヒミコとの対話を通じて「自分の気持ちにフタをしない」と決意するお茶子の心理描写は、作品の重要なテーマの一つでした。
一方で「勝茶」がこれほど強固な支持層を形成した理由は、「対照的な二人が生み出す緊張感とシナジー」にあります。太陽のように明るく素朴な少女が、孤高でプライドの高い少年の懐に臆せず踏み込み、少年もまた彼女の実力を一切甘やかさずに認めるという関係性は、フィクションにおける関係性の妙として極めて完成度が高いものでした。両者の魅力が全く異なる方向性を持っていたからこそ、完結後もなお熱い議論が交わされています。