黒柳さんの若い頃といえば、NHK専属女優の第1号としてデビューし、その類まれな美貌と個性的なファッションセンスで時代のミューズとして脚光を浴びていました。当然ながら周囲の男性たちが放っておくはずもなく、数多くの著名人からアプローチを受けていたといいます。
実際、20代の頃には結納まで済ませた婚約者がいたという有名なエピソードがあります。しかし、いざ結婚生活を現実的に想像した際、「毎朝夫のためにご飯を作り、自分の仕事をセーブする生活は自分らしくない」と直感。自ら婚約を破棄したという決断力は、当時としては極めて先進的なものでした。
その後も作曲家や文学者、テレビ関係者など華やかな交友関係の中で浮名を流すことはありましたが、最終的に彼女の心を捉え続けたのは、遠く離れた地で自らの芸術に命を懸けていたワイセンベルク氏でした。