多くのオールドファンが「巨人戦のテレビ放送は地上波でなぜ激減したのか」と疑問を抱き続けています。この現象は単なる野球人気の浮き沈みだけではなく、テレビ業界の収益構造とスポーツビジネスの転換が引き起こした必然的な結果でした。
かつて巨人戦のナイター中継は、1試合あたり1億円前後の放映権料が動くドル箱コンテンツでした。20%を超える高視聴率をコンスタントに記録していた時代は、高額な制作費と放映権料を支払ってもスポンサーCM枠が高値で売れたため、民間放送局にとって極めて魅力的なビジネスモデルだったのです。
しかし、エンターテインメントの多様化やライフスタイルの夜型化・個人化に伴い、視聴率は徐々に1桁台へと低迷。3時間を超える試合中継による後続番組の放送枠延長(ディレイ)が一般視聴者の不満を招く事態も増えました。費用対効果に見合わなくなった民放各局が撤退を決断するなか、巨人の放映権ビジネスは「不特定多数へ向けた無料の地上波」から「コアなファンが対価を払う有料CS・専門ストリーミング」へと主戦場を完全に移転させたのが真相です。