街頭に立つ人々の大半がシニア層で占められる現象には、明確な歴史的・社会的理由が存在する。団塊の世代を中心とする高齢層は、かつて1960年代から70年代にかけて全学連や大規模な市民運動を経験した世代だ。彼らにとって、路上に出て声をあげるという行為は身近で有効な政治参加の手法として身体化されている。日中の集会に参加するための時間的・経済的ゆとりを保有している点も、物理的な動員数を押し上げる大きな要因だ。
一方で、現役世代や若年層の行動様式は劇的に変化した。日々の生活や労働に追われる若い世代は、現地へ赴く代わりにネット上での情報収集やサイレントな支持・不支持の意思表示を選択する。街頭でのデモという可視化されたスタイルそのものが、若い世代にとっては旧来型の政治アピールに映ることもある。つまり、主張の有無以前に「政治運動の手法」に対する世代間のギャップが、集会の見た目を特定の世代へ偏らせているというわけだ。