グループの歴史を振り返ると、世間一般の認知度とコアなファン層の熱狂度には常に興味深いグラデーションが存在していました。かつての嵐の人気ランキング歴代推移を見ても、固定された絶対的な1位が君臨し続けていたわけではありません。
ドラマ『花より男子』の爆発的ヒットでグループブレイクの起爆剤となった松本潤さん、キャスターという新境地を開拓した櫻井翔さん、親しみやすさと圧倒的な好感度でお茶の間を味方につけた相葉雅紀さん、卓越した演技力で映画賞を総なめにしてきた二宮和也さん、そして圧倒的な歌唱力・ダンススキルと芸術的才能でコアファンを惹きつけてやまない大野智さん。時期やメディアの切り口によって嵐のメンバー人気順は常に変動してきました。
コンサート会場における嵐のグッズ売り上げ(メンバー別)や公式写真の売れ行きを見ても、特定の一人が極端に売れ残り、誰か一人が突出するという「致命的な格差」は存在しませんでした。むしろ、5人それぞれに熱狂的な担当ファンが均等に分散していたことこそが、嵐が国民的グループへと登りつめた最大の強みでした。現在ネット上で囁かれる格差は、ファン人気の優劣ではなく「メディアで見かける頻度」がもたらす錯覚に過ぎません。