文法問題で確実に得点を取りたいなら、感情や直感に頼るのを今日でやめよう。判別の決め手となるのは、目的語を示す格助詞「を」の存在と、動詞の「末尾(語尾)の音」に隠された幾何学的なルールだ。
第一の法則は、目的語「を」の有無である。動作主が他の対象へ働きかける他動詞は、基本的に「〜を+動詞」の文型を作る。例えば「窓を開ける」「服を汚す」「鍵をかける」といった形だ。一方で、対象自体の自然な状態変化や自律的な動きを表す自動詞は、「〜が/〜に+動詞」という形をとる。「窓が開く」「服が汚れる」「鍵がかかる」といった具合である。ただし「公園を散歩する」のように通過点・離脱点を示す「を」の例外には注意したいが、動作の対象に直接作用しているかどうかを見極めれば、9割以上の問題で迷いは消える。
第二の法則は、動詞の末尾に潜む音声的ペアの規則性だ。日本語の動詞ペアには明確なパターンが存在する。
1. 「〜ある」vs「〜える」パターン:末尾が「〜ある」なら自動詞、「〜える」なら他動詞となる。 - 上がる(自動詞)/ 上げる(他動詞) - 決まる(自動詞)/ 決める(他動詞) - 集まる(自動詞)/ 集める(他動詞)
2. 「〜う」vs「〜あす」パターン: - 減る(自動詞)/ 減らす(他動詞) - 沸く(自動詞)/ 沸かす(他動詞) - 湧く(自動詞)/ 湧かす(他動詞)
3. 「〜える」vs「〜す」パターン: - 消える(自動詞)/ 消す(他動詞) - 増える(自動詞)/ 増やす(他動詞) - 起きる(自動詞)/ 起こす(他動詞)
試験中に迷った時は、これらの末尾パターンと「を」を補えるかどうかを照らし合わせる。これだけで選択肢の吟味速度は劇的に上がり、文法問題の正答率は一気に跳ね上がるはずだ。