「いかのおすし」を単なる暗唱で終わらせず、身体に染み込ませるためには、子どもの年齢や認知発達に応じた指導案の設計が不可欠です。
保育園・幼稚園におけるねらいと導入手法
幼児期における指導のねらいは、「知らない人への警戒心を自然に育み、危険時に保育士や身近な大人に助けを求められること」です。言葉の丸暗記よりも、視覚と聴覚を使ったアプローチが効果を発揮します。
- 絵本・紙芝居の活用:不審者が動物キャラクターに扮した防犯紙芝居を活用し、「どんな場面が危ないのか」を具体的にイメージさせます。
- 覚え歌と手遊び:警視庁や自治体が公開している「いかのおすしのうた」などのリズム音源を取り入れ、体を動かしながらフレーズを定着させます。
- 声出し練習:普段はおとなしい園児でも「助けて!」と叫べるよう、ゲーム感覚で大声を出す発声訓練を日課に取り入れます。
小学校の防犯教室における実践的指導案
登下校で一人行動が増える小学校では、警察官やスクールサポーターと連携した「不審者対応避難訓練」や防犯教室を実施します。
- ロールプレイング演習:「道を聞くふりをして近づく」「お菓子をあげると誘う」などのシナリオを用意し、児童が「2メートル以上の距離を保って断る」動きを実際に体感させます。
- 防犯ブザーの鳴らし方指導:ランドセルへの装着位置を確認し、とっさの際に引き手を引く実動訓練を行います。
- 地域安全マップの作成:子ども110番の家や死角になりやすい公園、見通しの悪い路地を実際に歩いて確認します。