明日の夜、真っ先に視線を注ぐべきは夜9時台のバトルだ。NHK総合テレビジョンが誇る重厚なドキュメンタリー番組の真裏で、民放キー局は大型のテレビドラマのクライマックスをぶつけてきている。関東広域圏という国内最大の視聴者層を抱える市場において、この時間帯のシェアを誰が握るかは、そのまま局全体のブランド力を左右しかねない。
かつての定番だった「安心感のあるドラマ」から一歩踏み込み、サスペンスや社会派要素を複雑に絡めた演出が目立つ。単なる数字の取り合いではなく、視聴者の記憶にどれだけ爪痕を残せるかという、制作者たちのプライドを賭けた真剣勝負がそこにはある。