細木数子さんを検索した際に「須藤」という名字が頻出する最大の理由は、後継者である細木かおりさんの旧姓が「須藤」であるためです。細木かおりさんは、細木数子さんの実の娘ではなく、数子さんの実妹の長女(=姪)として生を受けました。つまり、もともとは「須藤かおり」として暮らしていた人物です。
長年、血縁上は「伯母と姪」という間柄だった2人ですが、2016年に細木数子さんの養女となる養子縁組を正式に結びました。これにより、戸籍上も名実ともに「細木数子の娘」となり、苗字が須藤から細木へと改姓されたのです。
では、なぜ数子さんは姪であるかおりさんを養子に迎えたのでしょうか。その決定的な理由は、主に次の3点に集約されます。
第1に、細木数子さんに実子がいなかったことです。数子さんは波乱万丈な人生の中で婚姻歴はあったものの、自身の子どもには恵まれませんでした。一代で巨大な占いビジネスと莫大な資産を築き上げた数子さんにとって、自らの血を引く信頼できる後継者の存在は長年の至上命題でした。
第2に、六星占術の継承と「墓守(先祖供養)」の責務です。数子さんは生前、誰よりも先祖供養や家系の因縁、墓守の重要性を説き続けてきました。「細木の姓と魂を絶やすわけにはいかない」という強い信念のもと、自らの教えを継ぎ、細木家の墓を後世にわたって守り続ける存在として、幼少期から手元で育ててきたかおりさんを指名しました。
第3に、マネジメント事務所の承継と知的所有権の保全です。六星占術関連の出版物、商標権、各種コンテンツビジネスは莫大な経済価値を持ちます。第三者への売却や散逸を防ぎ、一族の中で盤石な体制を敷くための法的措置が「養子縁組」でした。