この強烈な個性を放つアイスの誕生には、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)の鉄道事業を支える現場の熱いこだわりがあった。商品開発や販売戦略において中心的な役割を果たした日高孝富氏をはじめとするスタッフたちは、車内という特殊な環境で「時間が経っても溶けずに美味しく食べられる究極のアイス」を目指し、試行錯誤を重ねた。
その独特な硬さと贅沢なコクは、SNSでの口コミにとどまらずメディアでも大々的に取り上げられた。特にタレントのタモリ氏が司会を務めた伝説的番組『タモリ倶楽部』で紹介された際には、新幹線名物としての認知度が全国区へと一気に跳ね上がった。固いアイスに熱いホットコーヒーを注いで溶かしながら食べる「アフォガート風カスタマイズ」など、乗客たちの間で様々なアレンジレシピが編み出されたのもこの時期だ。