「新玉ねぎのスライスを生で食べる際、とりあえずボウルに張った水にさらす」という調理法を習慣にしている家庭は少なくありません。しかし、これは栄養学的観点から見ると最も避けるべき大きな誤解です。
最大のポイントは、新玉ねぎを水にさらさない理由にあります。前述の血液サラサラ成分である硫化アリルやビタミンB群・Cは、すべて水溶性(水に溶け出す性質)を持っています。水に5分以上さらすだけで、有用な栄養成分の多くが水中に溶出してしまうのです。
新玉ねぎの風味と栄養を100%活かすための「正しい新玉ねぎの辛味抜きと生食のテクニック」は以下の通りです。
- 繊維に対して直角に薄切りにする:細胞を効率よく破壊し、酵素反応を促して揮発を早めます。
- バットに広げて空気に15〜30分さらす:水には浸けず、空気に触れさせることで辛味成分が適度に揮発し、甘みだけが前面に残ります。
- 急ぐ場合は平皿に広げて軽く冷蔵庫で冷やす:揮発が進むとともにシャキッとした食感が引き立ちます。