日本憲政史上初となる「女性首相」の座を巡り、長年しのぎを削ってきたのが高市早苗氏と野田聖子氏です。政治思想やアプローチは対照的でありながら、ともにガラスの天井を打ち破るべく道を切り拓いてきました。
高市早苗氏の経歴を振り返ると、松下政経塾を経てキャスターとして活躍した後、1993年の衆院選で初当選。早くから政策通として頭角を現し、総務大臣を歴代最長期間務めたほか、経済安全保障担当大臣など重要閣僚を歴任しました。安全保障やサイバー防衛、積極財政を掲げる明快な姿勢は、岩盤保守層からの熱烈な後押しを受けており、自民党総裁選のたびに有力候補として名前が挙がり続けています。
対する野田聖子氏の現在は、派閥解消が進んだ自民党内において、特定の枠組みに縛られない独自のリベラル・中道スタンスを堅持しています。郵政大臣や総務大臣、こども政策担当大臣を歴任し、自身の不妊治療や障害児育児の経験を政策に反映させてきた姿勢は、働く女性や子育て世代から共感を得ています。永田町の数々の権力闘争を生き抜いた胆力は、今なお総裁レースのダークホースとして侮れない存在感を放っています。