勝負の明暗を分けたのは、熊谷特有のコースレイアウトと当日の気象条件へのアジャスト力でした。男子のレース展開を細かく分析すると、ターニングポイントは「最長区間である1区」と「アップダウンが待ち構える3区・4区」にありました。
1区(10.0km)では各校のエースが激突。昌平のエースが29分30秒台の好タイムで区間賞を獲得し、主導権を握ります。しかし埼玉栄も数秒差でタスキを渡し、2区(3.0km)の最短区間で一気に差を詰めるなど、前半は秒単位の攻防が続きました。
試合を決定づけたのは4区(8.0875km)でした。昌平の主軸選手が強い向かい風の中、果敢に単独走を推し進めて区間新記録に迫る快走を披露。ここで開いた約25秒のリードが、最終区間まで決定的なセーフティリードとして機能しました。女子においても、埼玉栄の選手陣が1区から4区まで連続して区間賞を総なめにするなど、区間ごとの走力配分が完璧に機能した結果がタイム差に直結しています。