近年、理学療法(PT)やピラティス、ヨガの指導現場で急速に使われるようになったのが、姿勢制御や身体操作用語としてのエロンゲーションです。
ここでは、単に筋肉をダラリと伸ばす「リラクゼーションストレッチ」とは異なり、「脊柱や四肢を軸方向に能動的に引き伸ばすこと(Axial Elongation / 軸伸張)」を意味します。重力に対抗して頭頂部を天井方向へ、骨盤や足裏を床方向へと拮抗させるように力を働かせることで、椎骨と椎骨の間のスペースを確保し、インナーユニット(腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群、横隔膜)を自然に活性化させます。
また、筋膜リリースやオステオパシーの分野では、癒着した筋膜組織に対して持続的な牽引張力を加えて滑走性を回復させる手技を「筋膜エロンゲーション」と呼ぶケースもあります。猫背やストレートネックなど現代人の姿勢不良改善において、不可欠なコンセプトとして定着しています。