読者の間で長年混同されがちな設定について、決定的な誤解を解消しておきましょう。
❌ よくある誤解1:「一巡後の世界=第7部(SBR)の世界である」 👉 真相:第7部『スティール・ボール・ラン』および第8部『ジョジョリオン』、第9部『The JOJOLands』の舞台は、一巡後のアイリンバースとは無関係な「完全に独立した別の隣接世界(パラレルワールド)」であることが荒木飛呂彦氏の公式インタビュー等で明言されています。 ❌ よくある誤解2:「徐倫たちは別の偽物に置き換わってしまった」
👉 真相:プッチ神父が途中で死亡したため、魂の同一性は保たれています。刑務所で死んだ際の過酷なカルマだけが消え去り、「プッチという悪因が存在しなかった世界」で同じ魂を持った彼女たちが幸福な人生を歩み直しているのです。
【プロの結論】「運命決定論」の罠と読者が受け取るべき人生の教訓
プッチ神父が求めた「未来を知ることで覚悟を決める」という思想は、心理学的には「不確実性への極度な恐怖から生じる過剰防衛」と言えます。妹ペルラを死に追いやった自責の念から、「最初から運命が決まっていれば傷つかずに済む」という極端な認知バイアスに囚われてしまったのです。
しかし、作中でエンポリオが体現したのは、未知の恐怖に立ち向かい、自らの意思で切り拓く「勇気」でした。未来が分からないからこそ、人は希望を持ち、他者を思いやることができる――このメッセージこそが、本作を単なるバトル漫画にとどまらない不朽の人間ドラマへと昇華させています。