松坂桃李の遊戯王に対する常軌を逸した愛が全国のお茶の間・ネットユーザーに決定打として知れ渡った舞台が、事務所の後輩である菅田将暉がパーソナリティを務めていた『菅田将暉のオールナイトニッポン(ANN)』でした。
映画の主演俳優としてゲスト出演する際、通常のプロモーションであれば作品の見どころや撮影秘話を語るのが通例です。しかし、松坂桃李はオープニングトークから作品の宣伝を一切口にせず、直近の遊戯王デュエルリンクスの環境変化やリミットレギュレーション(禁止・制限改定)の解説を熱弁。パーソナリティの菅田将暉が必死に映画の話題へ引き戻そうとするも、「菅田、お前サイバー・ドラゴン使ってるのか?」「今は融合軸よりエクシーズが熱い」と、専門用語をマシンガンのように連射してスタジオをカオスに陥れました。
この暴走は一度きりのハプニングにとどまらず、彼がゲスト出演するたびに行われる恒例行事、通称「桃李ルーティン」へと昇華しました。リスナーから遊戯王に関するお便りを募集する特設コーナーが勝手に立ち上がり、映画の配給会社スタッフが頭を抱える横で、深夜の全国ネット電波を使って初心者向けデッキ構築講座を開講する姿は、ラジオ界・ネット界の語り草となっています。
さらに驚愕すべきは、一般プレイヤーが主催する「デュエルリンクス オフ会」への単独潜入エピソードです。プライベートで一般人が集まるオフ会会場へふらりと現れ、周囲に気づかれぬようフードを被りながら対戦を申し込み、一般デュエリストたちと白熱のデュエルを繰り広げたというエピソードは、彼の情熱がメディア向けのポーズではなく、純粋な少年の探求心そのものであることを証明しています。