Q1:T波の平坦化とU波の区別がつきにくい場合、どこを見ればよいですか?
A1:12誘導心電図の複数誘導を同時に比較してください。U波は胸部誘導(V2〜V4)で最も高大になりますが、四肢誘導(Ⅰ、Ⅱ、aVF)や側壁誘導(V5、V6)ではU波が目立たず、本来のT波の終了点が明確に追える場合があります。また、過去の正常時心電図と比較して、T波の頂点位置と新たに現れた隆起のタイミングを照合することも極めて有効です。
Q2:低カリウム血症による不整脈が出現した際、まず行うべき初期対応は何ですか?
A2:直ちに医師へ報告し、救急カートと除細動器(AED)を手元に確保します。12誘導心電図を速やかに記録しながら、静脈ラインの確保、酸素投与、持続心電図モニターの再確認を行います。意識レベルや血圧低下などの血行動態の崩れがあれば、直ちに救命処置プロトコルへと移行します。
Q3:経口摂取ができる軽症患者の場合でも、心電図モニターは必須ですか?
A3:血清カリウム値が3.0〜3.5 mEq/L程度の軽症で、基礎心疾患がなく無症状であれば、経口カリウム製剤(塩化カリウムやアスパラギン酸カリウム)の投与と定期採血による外来管理が可能です。ただし、ジギタリス製剤内服中やQT延長を来す薬剤を併用している患者、虚血性心疾患の既往がある場合は、軽症であっても心電図確認と慎重な経過観察が求められます。