賃貸住宅の退去時に最もトラブルになりやすいのが、タバコによる壁紙・天井の変色と臭いの付着です。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」において、喫煙によるヤニ汚れや臭いは「通常損耗・経年変化」とは認められず、借主側の「故意・過失または善管注意義務違反」として扱われます。
結果として、ヤニが原因でクロスを張り替える費用は、減価償却(入居年数による残存価値の考慮)が主張しにくく、賃貸退去費用ヤニ壁紙の張替え代金が全額請求されるケースが極めて多いのが現実です。
特に注意すべきは、部屋の一角だけで吸っていたつもりでも、換気扇の気流によって部屋全体の天井・クロスへ均一にヤニが拡散している点です。退去立会い調査のデータによると、喫煙歴が3年以上の賃貸物件では、壁一面だけでなく「天井を含む部屋全体の全面張替え(6畳間で約7万円〜9万円)」を請求される割合が約88%に達しています。
退去直前に慌てて擦り落とそうとするとクロスを破いてしまい、修繕費用が加算される原因になります。日頃からの定期的な拭き掃除、もしくは室内完全禁煙の徹底が最大の防衛策です。