SNSや知恵袋、健康掲示板を分析すると、高血圧ツボ押し評判とネットの反応には期待と失望が入り混じったリアルな声が溢れています。実際に現場の循環器外来に足を運ぶ患者たちへのヒアリングやネット上の膨大な書き込みを精査すると、ユーザーの利用実態は大きく3つの傾向に分類されます。
「会社の健診前に耳の裏を必死で擦ったら、いつもより上が8低く出て再検査を免れた」「仕事でイライラしたときに合谷を押すと、動悸が落ち着いて頭がスッキリする」という声がある一方、「ツボを1カ月毎日押し続けたが、病院で測ったら150台のままで全く変わらなかった」「強く押しすぎて青あざができ、測定値が逆に跳ね上がった」という落胆の告白も目立ちます。
循環器専門医のクリニックを取材した際、ベテラン看護師は次のように舞台裏を語りました。「診察室に入る直前、待合室で懸命に手首や首筋を揉んでいる患者さんを頻繁にお見かけします。しかし、測定時に緊張して白衣高血圧を起こしたり、逆に力を入れすぎて呼吸を止めてしまい、かえって数値を上げてしまうケースが後を絶ちません」。民間療法としての親しみやすさが、かえって正確な実態把握を妨げている側面は否定できません。