ジャンヌダルクの解散理由は、長年にわたる音楽性の不一致やメンバー間の感情的な亀裂といった単純なものではありませんでした。公式発表資料および当時の関係者コメントを精査すると、発端は2019年3月31日付で受理されたベース・ka-yuからの「脱退届」にあります。
当時、ka-yuに対して弁護士を通じた民事上の損害賠償請求や告発トラブルが浮上し、所属事務所および本人の間で協議が重ねられていました。ka-yu側から「自らの潔白を証明するための裁判に注力したい」「バンドやファンにこれ以上の迷惑をかけられない」という強い意向が示され、契約解除と脱退が正式に決定しました。
残された4人のメンバー(yasu、you、kiyo、shuji)と所属事務所スタッフは幾度も協議を行いました。議論の焦点となったのは、「サポートベーシストを迎えて活動を継続するか、それとも幕を下ろすか」という一点でした。しかし、大阪府枚方市の中学校・高校の同級生を中心に結成された彼らにとって、メンバーの交代はバンドの存在意義そのものを否定することを意味していました。
当時の公式声明文には「Janne Da Arcは、あの5人でなければJanne Da Arcではない」という悲痛な総意が明記されています。青春時代から苦楽を共にしてきた共同体だからこそ、1人でも欠けた状態での看板維持を潔しとせず、2019年4月1日をもってバンドの歴史に終止符を打つ苦渋の選択が下されたのです。