ネット検索で「ガラスの鳥居」と入力すると、関連ワードに「京都」「吉岡徳仁」「移設」といったキーワードが頻出します。ここには、SNS時代特有の情報の混同が存在します。
世界的デザイナーである吉岡徳仁氏が手掛けたのは、「ガラスの茶室 光庵(こうあん)」です。2011年に発表され、2015年には京都・東山山頂の天台宗青蓮院門跡「将軍塚青龍殿」の大舞台に設置され世界的な話題となりました。その後、佐賀県立美術館や国立新美術館(東京・六本木)などを巡回移設展示された経緯があります。
「京都の山上に突如現れた透明な建築物」「光を透過する神秘的な空間」という視覚的インパクトがあまりにも強烈だったため、一部のネットユーザーの間で「京都の神社にガラスの鳥居がある」という誤った記憶のすり替えが発生しました。常設された「神社の参拝用鳥居」としてガラス造りを体験できるのは、鹿児島県鹿屋市の神徳稲荷神社が唯一無二の目的地です。