熱風循環という機器の物理的特性を無視した使用は、重大なトラブルを招きます。蒸気調理を試みる際に押さえておくべき構造的リスクと注意点は以下の通りです。
第一の盲点は、密閉容器の破裂リスクです。蒸気を行き渡らせようと耐熱ガラス容器やタッパーを完全密閉した状態で加熱すると、内部気圧が急上昇して破損する危険があります。必ず蒸気口を開けるか、アルミホイルをふんわり被せる程度の通気性を確保しなければなりません。
第二の盲点は、軽すぎるシート類の巻き込み事故です。蒸気保持のためにクッキングシートやラップを使う際、食材の重みが足りないとファンの強烈な吸引力で上部ヒーターに吸い上げられ、焦げ付きや発煙・火災を引き起こします。耐熱容器やシリコンカップを使う場合でも、上部に被せるアルミホイルは容器のフチにしっかりと巻き込んで固定することが鉄則です。