「探さないで」という言葉を額面通りに受け取ってはいけない。臨床心理士の言葉を借りれば、それは「誰かに見つけてほしい」「今の苦しい状況から助け出してほしい」という裏返しのSOSであることが多い。学校での人間関係、成績のプレッシャー、あるいは家庭内での孤立。逃げ場を失った彼女たちにとって、失踪は唯一の自己主張になってしまっている。
周囲から見れば「普通の子」に見える生徒ほど、突然姿を消す傾向がある。限界まで良い子を演じ続け、ぷつりと糸が切れたように部屋から消える。書き置きは、彼女たちが最後に振り絞った、生への執着の表れなのかもしれない。