手のひらの痒い水ぶくれの正体は?異汗性湿疹の治し方と水虫との違い

手のひらの痒い水ぶくれの正体は?異汗性湿疹の治し方と水虫との違い

手のひらの痒い水ぶくれの正体は?異汗性湿疹の治し方と水虫との違いについて重要なポイントを解説いたします。詳細な分析をお届けします。

皮膚科の外来診察において最も鑑別が重要視されるのが、白癬菌(カビの一種)の感染によって生じる「手白癬(手水虫)」との識別です。見た目が酷似しているため、ネット上の写真だけで自己判断を下し、薬局で手に入れたステロイド軟膏を安易に塗布してしまうと、真菌の増殖を爆発的に促して病状を取り返しのつかないレベルまで悪化させる危険を孕んでいます。

「異汗性湿疹はうつるのか?」という疑問を抱く患者は非常に多いですが、異汗性湿疹は免疫反応や汗腺周囲の炎症による非感染性疾患であるため、家族や周囲の人へうつる心配は一切ありません。一方の手水虫は感染症であり、タオルやバスマットの共用を介して周囲へ感染を広げるリスクが存在します。

鑑別項目異汗性湿疹(汗疱状湿疹)手水虫(手白癬)臨床上の重要判断基準病因・病原体自律神経の乱れ、アレルギー、バリア機能低下など非感染性白癬菌(皮膚糸状菌)の真菌感染真菌顕微鏡検査(KOH直接鏡検)で即日判別可能好発部位・発症パターン両手・両足に対称的に出現することが多い多くは片手のみ(足水虫を患っている側の手など)に非対称に出現片手だけに病変が偏っている場合は水虫の疑いが濃厚かゆみの強度発症初期〜水疱形成期に激烈なかゆみ軽度〜中等度(無自覚にかさつく例も多数)「強烈な突発的かゆみ」は異汗性湿疹の特徴他者への感染性なし(完全な非感染性)あり(接触・共有物を介して感染)異汗性湿疹であれば家族への隔離や特別消毒は不要標準的治療薬ステロイド外用薬、抗炎症外用薬、保湿剤抗真菌外用薬(テルビナフィン、ルリコナゾール等)水虫にステロイドを塗ると白癬菌が急増し激悪化する
橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。