インターネット上では時折、「マウスウォッシュを使いすぎると危険」「発がん性があるのではないか」「味覚障害を起こす」といったセンセーショナルな噂が飛び交います。これらの真偽について科学的見地から検証します。
まず発がん性について、過去に高濃度エタノール含有洗口液と口腔がんの相関を指摘する海外の論文が話題になったことがありますが、その後の大規模な疫学調査および日本歯科医師会等の見解において、通常の使用範囲内で直接的な発がんリスクを高める決定的な証拠はないと結論付けられています。
しかし、「過剰使用によるトラブル」は現実に存在します。強力な殺菌性を持つ洗口液を1日に何回も乱用すると、悪玉菌だけでなく口腔内を守る善玉菌(常在菌)まで過剰に排除してしまい、かえって菌交代現象や口腔カンジダ症を誘発するリスクがあります。また、強いアルコール処方は口腔粘膜を乾燥させ、ドライマウスを悪化させて口臭を強める逆効果を生む場合があります。用法・用量を守り、1日2〜3回程度に留めることが重要です。