青果売り場や贈答品で手に入れたものの、タイミングを誤って硬いまま切ってしまった場合でも諦める必要はありません。ラフランスが固い時の対処法として、家庭で手軽にできる加熱調理法が極めて有効です。
硬いラフランスはペクチンが不溶性の状態にあり、酸や熱を加えることでしっとりとした柔らかな食感へと変化します。耐熱容器にくし形に切った硬いラフランスを並べ、グラニュー糖と白ワイン(または水)、レモン汁を少々振りかけてラップをし、電子レンジ(600W)で3〜4分加熱するだけで、即席の本格コンポートが完成します。粗熱を取って冷蔵庫で冷やせば、硬かった果肉が極上のデザートへと生まれ変わります。
また、国内生産量の約6割以上を占める山形県産ラフランスの美味しい食べ方における最大の盲点は「冷やしすぎ」です。完熟したラフランスをキンキンに冷やしすぎると、人間の舌は甘味や繊細な香りを感じにくくなります。冷蔵庫で保存していた場合でも、食べる15〜30分ほど前に室温へ戻し、果肉温度が10〜12℃前後になった状態で味わうのが、本場・山形の生産農家が口を揃える最も贅沢な食し方です。