ラーメンファンの間では「牛久店だけの幻の限定メニューがあるのではないか」という噂が度々囁かれますが、これは明確な誤解です。牛久店に「牛久限定ラーメン」といった個別メニューは存在しません。
なぜ牛久店に特別メニューを置かないのか。そこには丸千代山岡家の強烈なクラフトマンシップと哲学が関係しています。
多くの大手外食チェーンがスープを工場で一括生産するセントラルキッチン方式を採用する中、山岡家は全店舗で水と豚骨だけを使い、店内の巨大な羽釜で4日間炊き続ける完全店内仕込みを貫いています。「どの店舗に行っても、職人が魂を込めて仕込んだ同じクオリティの味を提供する」ことこそが最大の提供価値であり、1号店だからといって奇をてらった限定品を出す必要がないのです。
ただし、聖地巡礼として牛久店を訪れるファンにとっては、「すべてが始まった場所の空気感」「昭和から続くロードサイド店舗の佇まい」「長年使い込まれたカウンターの風情」そのものが、何物にも代えがたい限定の体験価値となっています。