ネット上の掲示板やSNSで頻繁に拡散される誤解として、「大さじ1=15g」「計量カップ1杯=200g」という思い込みがあります。これも前述の比重トラップの典型例です。
日本の計量法において、調理用計量器具の容量規格は明確に定められています。
- 小さじ1(1 tsp):容積 5ml(5cc)
- 大さじ1(1 tbsp):容積 15ml(15cc)
- 計量カップ1杯(日本規格):容積 200ml(200cc) ※アメリカ規格は約240mlのため洋書レシピ時は要注意
これらはすべて「体積(ml)」を測る道具であって、「重さ(g)」を直接測るものではありません。同じ大さじ1(15ml)であっても、測る粉末や液体の密度と空気の含有量によって実質重量は激変します。
お菓子作りやパン作りにおいて「ケーキが膨らまない」「生地がパサつく」といった失敗原因の約7割は、粉類を計量カップの目盛り(ml)で計量し、本来必要なグラム数と大きな誤差を生じさせている点にあります。「液体はml、粉末や固体はgスケール」という使い分けを徹底することが、失敗を防ぐ最短ルートです。