結論から明確にお伝えすると、礼文島にヒグマは生息していません。礼文町役場や環境省の自然保護官事務所、北海道が管理する野生動物生息データにおいても、礼文島は一貫してヒグマ非生息地として分類されています。
一部のインターネット掲示板やSNSでは「島内で黒い大きな影を見た」といった曖昧な書き込みが散見されることがありますが、礼文島におけるヒグマ目撃情報として公的に確認された事例は過去に一件も存在しません。現地関係者によると、遠目に見えた黒い牛や大型の野良犬、あるいは巨大な岩の影を見誤った誤認通報がごく稀にある程度です。さらに、考古学的な発掘調査においても島内の貝塚などから古い時代のクマの骨格や遺物がまとまって出土した例はなく、有史以来、人間とヒグマがこの島で生活圏を奪い合った過去はありません。
当然ながら、礼文島における過去の熊被害もゼロ件です。本道のように登山道へ入る際に背後を警戒したり、ヤブの物音に怯えたりする必要は全くありません。手付かずの原生自然が残る利尻礼文サロベツ国立公園の島でありながら、大型猛獣の脅威から完全に解放されている点こそ、礼文島トレッキングが国内外の幅広い世代に選ばれている大きな理由です。