激辛ファンの間では「レッドはそこまで辛くない」と語られることがあります。しかし、ローソン開発部が意図的に目指したのは、激痛を伴う刺激ではなく、最後の一口まで肉の甘味を味わえる「旨辛(うまから)の黄金律」でした。
唐辛子には、瞬間的に鋭い辛味を走らせる品種と、奥深い余韻を残す品種が存在します。関係者への過去の取材記録によると、レッドの味付けには単一の唐辛子ではなく、辛味の立ち上がりが早い品種と、じわじわとコクを広げる唐辛子が緻密な比率で配合されています。さらに衣だけでなく、肉の調味液にもスパイスを浸透させる「二段階味付け」を採用しているため、噛み締めた瞬間に肉汁とともに香辛料の香りが爆発する仕組みです。
味覚生理学の観点からも、この設計は極めて合理的です。過剰な辛み成分(カプサイシン)は舌の痛覚神経を麻痺させ、鶏肉の持つグルタミン酸やイノシン酸の旨味を遮断してしまいます。しかし、からあげクン レッド 辛さ レベルは辛さが旨味の引き立て役に徹する「絶妙な中辛ゾーン」に設定されているため、脳内でエンドルフィンが分泌されつつも、味覚疲労を起こさずに「もう1個食べたい」というループに陥るわけです。